日本蛾界における擬態の王とでも言うべき種ではないだろうか。
近年、テレビ等でもよく取り上げられることが増えたおなじみの蛾である。
丸まった枯葉に擬態したその前翅は、人間の目でも見ても丸まってるように見える。
実際は丸まってなどいないのに、だ。
鱗粉で人間の目を錯覚させるトリックアートを描いているのだ。
進化の過程でこうなったのであろうが、とても信じることができない。
神を信じない僕がその存在を疑ってしまう完成度だ。
まさに「神の御業」である。
オスの触角は櫛毛状。
メスは糸状で一回り大きいが、未撮影。
オニグルミを食草とする意外と普通に生息している蛾である。
「え? 見たことないよ?」 と思った方、実は騙されているだけなのかも知れません。
memo.....
シャチホコガ科 ウチキシャチホコ亜科に分類されています。
埼玉ではも記録が多数あります。
平地の公園でも生息しています。